プログラムレポート
オープニング・参加首長ご紹介・開会のご挨拶

開会に先立ち、本イベントの共同座長である小池百合子 東京都知事より開会の挨拶が行われました。「社会が激動する中、ピンチをチャンスに活かすことができるのは我々女性ではないか」との呼びかけとともに、「希望に満ちた未来を切り拓き、女性がサステナブル・リカバリー(持続可能な新しい社会)を各地域で牽引していく気づきの会、また実行に移す会になれば」と会議への期待が語られました。

小池 百合子氏
東京都知事
基調講演
IT業界でシリアル・アントレプレナー(連続起業家)として活躍されている、株式会社シナモン代表取締役社長CEO 平野未来氏により、「起業ストーリーとAIの未来について」をテーマに基調講演が行われました。平野氏のプログラミングとの出会い、ITを活用した新しいサービス開発、海外での起業など、様々な体験談についてお話しいただくとともに、AIは働き方改革・労働人口不足といった社会課題の解消に向けて有効であり、コスト削減という見方ではなく「成長戦略としてのAI」を理解・認識することが重要であることを力説されました。また、AIが人と一緒に働くという考え方や「デジタル化とDX」について、さらに、人間とAIが共生する世の中を作っていきたいという思いなどが語られました。
パネルディスカッション

フォーブスジャパンWeb編集部編集長 谷本有香氏の進行により、鈴鹿商工会議所会頭 田中彩子氏、流山商工会議所会頭 田口佳子氏、株式会社コラボラボ代表取締役 横田響子氏、美容研究家 小林照子氏の計4名により、「ウィズコロナ時代の女性活躍推進」をテーマにパネルディスカッションが行われました。
病院・介護施設を経営されている田中氏からは、女性の価値観・視点を取り入れた飲食業界支援や少子化対策の事例紹介とともに、子育て支援・リカレント教育などの充実による女性活躍に向けた取組の重要性などについて、また、陶芸家として文化・芸術活動の普及にも努める田口氏からは、女性の特性である柔軟性・敏感性・多様性を活かすことの大事さとともに、女性の社会進出をより一層推進することの必要性などについてご発言をいただきました。
さらに、多くの女性起業家とつながる横田氏からは、コロナに立ち向かう女性経営者のたくましいエピソードやリモート環境が生産性向上につながっていること、意思決定・事業承継に女性を含めた多様性が重要であることなどについて、また、長年美容業界に携わり複数の企業を経営されている小林氏からは、多様な環境に順応できる女性が活躍しやすい時代になってきたこと、次世代をどう育てるかをしっかり考えることが大事であることなどをお話しいただきました。
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田中 彩子氏
鈴鹿商工会議所 会頭 -
田口 佳子氏
流山商工会議所 会頭 -
横田 響子氏
株式会社コラボラボ 代表取締役/お茶の水女子大学 客員准教授 -
小林 照子氏
美容研究家/
メイクアップアーティスト -
谷本 有香氏
フォーブス ジャパン
Web編集部 編集長
女性首長と経営者による分科会
テーマ①
女性TOPだからこそできた変革事例

本テーマでは、パネルディスカッションに引き続き谷本有香氏の進行により、川俣純子 栃木県那須烏山市長、内藤佐和子 徳島県徳島市長、池田牧子 高知県いの町長、そして株式会社山崎製作所代表取締役社長 山崎かおり氏の4名により、現在の日本における女性活躍推進の課題や女性ならではの着眼点を活かした改革・施策の事例、女性人材の育成や活用において力を入れている点、女性活躍推進施策の今後の展望や女性TOPとして今後取り組んでいきたいことなどについて議論が行われました。
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川俣 純子氏
栃木県那須烏山市長 -
内藤 佐和子氏
徳島県徳島市長 -
池田 牧子氏
高知県いの町長 -
山崎 かおり氏
株式会社山崎製作所
代表取締役社長 -
谷本 有香氏
フォーブス ジャパン
Web編集部 編集長
テーマ②
ICTを上手に採り入れる

本テーマでは、ジャーナリスト 治部れんげ氏の進行により、茂木英子 群馬県安中市長、石井宏子 千葉県君津市長、桑原悠 新潟県津南町長、そして株式会社ウィズグループ代表取締役 奥田浩美氏の4名により、ICT活用の現状や導入にあたっての課題、各自治体でのICT導入事例やそれによる影響、ICTを組織に取り入れたり女性活躍推進に活かしたりする際に重要な視点、自治体においてICTを採り入れる際の課題やICT活用支援施策の今後の展望などについて議論が行われました。
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茂木 英子氏
群馬県安中市長 -
石井 宏子氏
千葉県君津市長 -
桑原 悠氏
新潟県津南町長 -
奥田 浩美氏
株式会社ウィズグループ
代表取締役/一般社団法人ヘルス・アンド・ウェルビーイング・アライアンス 代表理事 -
治部 れんげ氏
ジャーナリスト/東京大学大学院情報学環客員研究員
テーマ③
組織全体のウェルネスは経営に何をもたらすのか

本テーマでは、健康社会学者(Ph.D.) 河合薫氏の進行により、真瀬宏子 栃木県野木町長、佐藤弥斗 神奈川県座間市長、藤田明美 新潟県加茂市長、伊藤舞 兵庫県芦屋市長、そしてユニリーバ・ジャパン・ホールディングス株式会社取締役・人事総務本部長 島田由香氏の5名により、健康経営(※)の観点から見た組織の現状と課題、各自治体において行っているウェルネスを高める取組やその効果、健康経営が行われることによる組織全体・社会全体への効果や重要性、自治体における健康経営推進に向けた今後の取組の展望などについて議論が行われました。
(※)「健康経営」:従業員等の健康管理を経営的な視点で考え、戦略的に実践すること。
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真瀬 宏子氏
栃木県野木町長 -
佐藤 弥斗氏
神奈川県座間市長 -
藤田 明美氏
新潟県加茂市長 -
伊藤 舞氏
兵庫県芦屋市長 -
島田 由香氏
ユニリーバ・ジャパン・ホールディングス株式会社
取締役 人事総務本部長 -
河合 薫氏
健康社会学者(Ph.D.)/
気象予報士
テーマ④
地方発ビジネスの成功を学ぶ~女性ならではの発想転換~

本テーマでは、家族問題評論家 池内ひろ美氏の進行により、山﨑結子 青森県外ヶ浜町長、大川秀子 栃木県栃木市長、金子ゆかり 長野県諏訪市長、籔内美和子 和歌山県美浜町長、そして株式会社カヤックちいき資本主義事業部事業部長 中島みき氏の5名により、女性ならではの発想があったからこそ成し遂げた成功例や地方で事業展開を行う際に必要なこと、各自治体において起業を目指す女性や地方ビジネス活性化支援のために行っている取組、地方の特性を活かしてビジネス展開をしていくために重要な視点などについて議論が行われました。
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山﨑 結子氏
青森県東津軽郡外ヶ浜町長 -
大川 秀子氏
栃木県栃木市長 -
金子 ゆかり氏
長野県諏訪市長 -
籔内 美和子氏
和歌山県日高郡美浜町長 -
中島 みき氏
株式会社カヤック ちいき資本主義事業部 事業部長/
元・株式会社カヤックLiving 代表取締役 -
池内 ひろ美氏
家族問題評論家
閉会挨拶

本イベントの共同座長である吉村美栄子 山形県知事より閉会の挨拶が行われました。
会議の振り返りと共に、新型コロナウイルス感染症が社会にもたらした影響にも触れ、「今こそ固定的な役割分担意識の解消や固定観念の打破に取り組み、女性の活躍推進を推し進める必要がある」との思いを語られるとともに、「今後とも一緒にウーマノミクスで日本全体を変えていきましょう」と参加者に呼びかけ、会議終了となりました。

吉村 美栄子氏
山形県知事